企業インターン・進路 INTERNSHIPS & CAREER PATHS

国内インターンシップ参加者の声

国内インターンシップ参加者の声

荒木 祥太(2017年度)

【実習で学んだこと】
 企業における研究のモチベーション、企業が何を目指して研究をおこなっているかについて自分なりに理解を深めることができたのが一番の収穫だった。大学の研究に比べてより応用に近い研究というイメージは以前から持っていたが、実際に目にしてみるとただ応用に近いという単純なものではないと感じた。
 今回訪れた新日鐵住金株式会社では研究部門がエンジニアリング部門と基礎研究部門にわかれており、当初イメージしていたようなエンジニアリング部門の研究だけではなく、基礎研究部門もそれと同等に重要な位置を占めていることがわかった。基礎研究部門の中でもさらに様々な分野にわかれており、応用化への距離も様々だと感じた。中には製鉄業とは直接関係のなさそうな分野の研究もあり、すぐ役立つもの・既存のプラントに関するものばかりが企業研究ではないのだと知ることができた。今回は基礎研究系の研究部で実習させていただいたが、実験室の装置や雰囲気は大学の実験室に近いものがあり、それだけ大学研究同様の基礎研究が企業でもおこなわれているのだと感じられた。
 しかし一方で、やはり大学研究との違いが感じられる点もあった。企業での研究は、いかに実験室レベルの基礎研究段階であったとしても、常に先の実証試験レベル・プラントレベルでの状況を頭におき、実験室レベルで上手くいったからよいという姿勢では研究をおこなっていなかった。実習の中でよく社員の方が採算性やコストや競合技術のことを口にされていて、常にシビアな競争にさらされている企業ならではの結果を求められる環境というのが、それとは縁遠そうな基礎研究の研究所においてさえも感じることができた。

宮崎 真衣(2017年度)

 今回のわたしが持っていたインターンの目的は、「化学や化学工学の知識を活かして大学ではできない企業の課題に取り組むこと」だったのですが、化学工学の計算や知識だけでは解決できない問題があり、起こっている現象に対して化学、化学工学にとどまらない幅広い知識やノウハウを持って、仮説を立てて検証をし、結果を見て何度も考え抜くことが必要であることを知ることができました。また、時間の制約がある中、取捨選択をし、優先度をつけることなどもしたところも、大学の研究とは違うところだと思います。
 指導員の方、量産グループの方々には、課題に取り組む際、たくさんのことでお世話になりました。一緒に考えてアドバイスをたくさんくださり、困ったことがあれば、助けてくださり、課題を短い期間の中で最大限進めることができたと思っています。まだまだ検討できる部分があったので、インターンが終わってしまうのが名残惜しかったくらいです。
 工場見学では、さまざまな製品や、部署の説明をしていただきました。それぞれの社員さんがその製品やプラント、自分の仕事についてとても詳しい説明をしてくださり、自分の仕事に誇りを持って、楽しく仕事をされていることを感じることができました。
 社員の方々との就職などに関する相談会では、会社について、働き方(仕事と家事、子育ての両立)についても、説明会では知ることができない部分をお聞きすることができました。
 私がインターンで所属した室は、女性の割合がとても高く(おおよそ3割くらい)、そのなかでも結婚出産を経ていらっしゃる方が多かったです。育休・産休制度があるのは今となっては当たり前ですが、制度だけではなく、実際に働くことができ、仕事で活躍できるということが分かり、不安が解消できました。
 研究に対する姿勢や、社会に出る際に必要なことの多くを学べた3週間でした。この経験を今後の大学の研究生活やその後に生かしたいと思います。
 研究生活に関しては、目標とする条件を満たすサンプルを得るために実験を行うことがベースとなるのは大学と変わらないのだが、研究に対するアプローチとしては、大学では応用に関してある程度考えつつも意識としては学問的な要素が強い(今の自分の研究に関する個人的な印象)のに対して、企業の研究所では事業部や顧客へ提案していく具体的な開発製品を意識しているという点で、目標のベクトルが少し違うかなということを4週間という限られた期間内でわずかながら感じた。また、製品開発に関して、やはりある程度のスピードが求められるとのことだったが(4週間の実習でそれを実感するのは困難)、同時に製品を提案するタイミングが重要であるという話があったのが印象的だった。
 仕事が終わった後には職場の方に飲みに連れて行っていただき、その中でもいろんな話を聞くことができました。そして前日にどれだけお酒に酔っていらしても次の日にはいつもどおりお仕事をなさっており社会人のメリハリと切り替えの凄さを体感できて良かったです。