学部からのメッセージ

化学とシステム的思考の融合~化学システム工学科

この学科について紹介する前に、みなさんに問いかけたいことがあります。みなさんは化学と人間の営みとの間で、どのような関係を築いていくことが望ましいと考えていますか?
豊かな生活を実現するために、化学が不可欠な要素であることは、いうまでもないでしょう。しかし同時に、化学の発展は、環境などに深刻な影響を与えてきました。
化学システム工学科では、これらに対して化学を基盤に正面から取り組んでいます。

化学的アプローチの限界

化学とは物質の性質、構造、そしてこれら相互間の反応を研究する自然科学の一部門です。物質を取り扱う限り、化学的な視点が不可欠であることは言うまでもありません。
しかし、君達が卒業後、社会人として、あるいは研究者として向き合うことになる現実の世界に目を移した場合、化学の知識だけでは不十分なのです。
化学の発展は、環境問題、エネルギー問題、資源問題、安全性の問題などを引き起こしました。そして、これら課題には、利便性、コスト、社会的ニーズなど様々な現実的な要因が絡みあい、課題の解決を困難なものにしています。つまり、課題解決のためには、化学者としての視点を基盤にするのはもちろんのこと、現実を見据えた社会科学者として対象をみつめなくてはなったのです。

現実と向き合う化学システム工学的アプローチ

このような課題に取り組むときに、対象を要素から構成されるシステムとしてとらえアプローチする化学システム工学が、大きな力を発揮します。化学システム工学を修得すれば、分子から地球に至る様々な位相の現実の課題に対して、問題解決のビジョンを示すことができるようになるのです。そのためには社会を知ることが重要ですので、学部3年生には、2~3日で企業4~5社を回る工場見学を実施しています。また、修士1年生には、国内外企業にて2~8週間研究活動を行う、プラクティススクール・インターンシップという化シス独自のコースを設けています(企業実習のページを参照)。更に、研究室においても、産学共同研究などさまざまな形で社会とむきあっています。

化学システム工学科の育成する人材

化学システム工学科の研究室では、基本的な原理を追究している研究室から、社会における物質循環や安全の問題に取り組んでいる研究室まで、非常にさまざまです。しかし、どの研究室でも、現実の問題に対して明確な視座を持ち、お互いに協力しながら研究活動を進めています。この点こそが、化学システム工学科の大きな特徴だといっていいでしょう。
化学システム工学科とは、広い視野で問題をとらえ、深い研究で、問題解決のビジョンを示すことのできるスペシャリストであり、ジェネラリストでもある科学者を育成する学科なのです。

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