環境


環境と化学システム工学

ほとんどすべての生物の中で、人類というのは、奇妙な存在です。他の生物は、寒帯であれ、熱帯であれ、その地域の環境に自身を適合させることによって、生をつないできました。
ところが、人類のみは、環境を変化させ、種の存続を図ってきました。人類が生きていくことと、環境問題は、切っても切り離せない宿命といえるかもしれません。
環境と折り合いをつけながら、人類が発展していくには、化学システム工学的な環境へのアプローチが不可欠です。

地球をとりまく環境問題

地球環境問題は、人類の社会を持続的に発展させ、よりよい暮らしを実現するためには解決していかなければならない重大な課題です。
身近には室内におけるシックハウスの問題、都市部を中心とした光化学スモッグの問題や廃棄物問題、トリハロメタンやウイルスによる水質汚染、越境大気汚染、森林衰退、砂漠化やオゾン層破壊、地球温暖化といったような地球規模の問題と形態はさまざまです。
しかし、どの問題も、人間への健康影響、動植物における生態系への影響、気候の変動影響など決して見過ごすことはできません。また、エネルギー問題とも密接に関連していることは、ご承知のとおりです。

環境問題の解決に向かって

これらの問題解決には、化学を基盤とした個々の現象の解明が不可欠なのは言うまでもありません。しかし、環境問題が、人類がよりよい生活を求めた副産物である以上、科学的な正解がそのまま正しい対策となりえないことに、この問題の難しさがあります。
化学システム工学は、「化学」と「システム工学」の学問基盤を柱に、現実的な問題を指向しながら、研究する学問です。現実を見据え、知識を統合し、構造化しながら、ときには企業や研究機関、大学といった枠を超えて、化学システム工学的にアプローチすることが、地球環境問題の解決に必要なのです。

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