システム


システムの重要性

過去から現在にわたって、人類は様々な化学的な発見、発明を行ってきました。しかし、それがそのまま、私たちのくらしを豊かにしてきたわけではありません。
例えば、電話を例に考えて見ましょう。電話は、研究室の中でAからBへの通話が可能になっても、あまり意味がありません。あらゆるところにつながる電話網があって、機能を発揮します。そのために、半導体、電磁波などさまざまな化学的基盤が、電話へ集約され、機能しています。
ひとつひとつの化学的・物理的現象を、統合しシステム化し、現実に対処することこそが、大切なのです。

システム的思考が問題解決の鍵となる

地球環境問題やエネルギー問題などの解決のために、化学を基盤とした取り組みが必要不可欠であることは言うまでもありません。そのためには、ひとつひとつの現象を分子・原子のレベルからとらえ、解明していくことは重要です。
しかし、個々の化学現象・物理現象が解明できたとしても、そのままでは現実の問題を解決することはできません。実際に社会で利用される製品や、自然界で起きている現象のスケールまで、組み上げていく必要があります。このようにして、ひとつひとつ解明された知識を、更に社会的な状況も見据えながら、有機的に組み合わせなければ、問題の解決の糸口は見えてこないのです。
つまり、問題全体をひとつのシステムとして思考し、さまざまな知識を体系的に統合していくという、システム工学的なアプローチ行うこと、これこそが、イノベーションを生み出すといえるでしょう。

化学システム工学的アプローチ

化学システム工学は、問題解決を常に指向しながら、研究する学問です。ですから、化学を基盤として得られた要素技術を、知識としてとらえ、それらを有機的に組み合わせることによって問題の解決を目指します。
また、さまざまな視点からの研究によって得られた知識を体系化し、必要に応じてそれらを適切に統合し組み合わせることで、システム全体としての効率化や現象の予測も可能になります

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