企業インターン・進路 INTERNSHIPS & CAREER PATHS

国内インターンシップ参加者の声

国内インターンシップ参加者の声

 池谷 理紗さん (2019年度 住友化学株式会社)

私は、「仕事を通して社員の方々と接し、自分の将来について深く考えること」を目的に、住友化学における2週間のインターンシップに参加しました。事前の面談を通して自分の興味関心を伝えることができたため、以前から興味を持っていたプロセスエンジニアの業務内容を含んだ実習プログラムを組んでいただくことができました。これは、化シスのインターンシッププログラムの特徴だと思います。

プロセスエンジニアの業務は、化学システム工学をダイレクトに活かすことができるだけでなく、業務を通してさらに実践的に化学システム工学を学ぶことができます。また、大きなプラントを設計するため、巨額の資金を動かすダイナミックな仕事でもあります。インターンシップでは、「パイロットスケールのデータをもとに設備仕様・操作条件の検討を行い、プラントの設計をする」という実務に近い課題を与えられ、研究所見学、社員の方との議論を通して、課題に取り組みました。一番難しく新鮮だと感じたのは、どんな設備仕様のプラントが最適かを判断するところでした。というのも、判断基準が現場スタッフの作業難易度や工程の手間などであったり、先の工程を意識した判断を下す必要があったりと、大学での研究では身につかない考え方が必要だったからです。また、災害事例を取り上げての注意喚起や類似作業についての話し合いの時間を毎日設けていたり、階段の昇降では手すりにつかまる規則があったりと、研究所内では、安全への配慮が徹底していたことに驚きました。このように、現場で過ごすことで企業の研究と大学の研究の違いを学ぶことができました。

実習中には若手・中堅・ベテランと幅広い世代の社員の方からお話を伺う機会もありました。各々の「やりがい」や「仕事をする上で大切にしていること」、さらには「不満に思っていること」までお話いただき、化学メーカーに対する理解を深めるとともに、社風を感じることができました。また、海外赴任をした経験のある方からもお話を聞くことができました。

以上のような仕事に関することだけでなく、愛媛県にある研究所での実務体験であったため、地方での寮生活や、自転車通勤などを体験し、地方勤務のシミュレーションをすることができました。また、入社1、2年目の若手社員の方が集まる飲み会や女子会に招いていただいたり、休日に高知や今治へドライブに連れて行っていただいたりもしました。中でも感動的だった思い出は、ドライブの最後に住友化学の工場前を通ってくださり、綺麗な夜景を間近に見たことです。心温かい社員の方々と過ごすことができ、プライベートも含め、非常に充実した2週間を送ることができました。何よりも2週間、自分一人に対して周囲にいる方全員が、様々なことを教えてくださるという環境は贅沢で、貴重な体験だったと感じています。