カリキュラム(学部)
学部教育は、講義、演習、実験、卒業論文からなり、特に、輪講やグループ研究による学生参加型講義、講義と組み合わせた演習、余裕のある学生実験、学生の自主的取組を促す卒業論文を重視しています。
カリキュラムの内容は、物理化学、量子化学、化学反応論、有機化学、無機化学などの基礎化学、化学工学、反応工学、プロセスシステム工学、環境システム工学などの化学システム工学基礎に分類でき、環境調和型化学あるいは化学技術を新しい概念で実現するための「化学システム工学」に関連したテーマで卒業研究を行います。特に成績優秀な学生には工学部長賞が授与されます。
化学が関与するミクロからグローバルまでの現象を、それぞれの構成要素のシステム化ととらえる能力を備えた学生を育てる教育体系となっています。学部卒業後はほとんどの学生が大学院修士課程へ進学します。
早期から社会との接点を持ち、学習・研究のモチベーションを上げることも重要です。学部3年生には、化学・生命系3学科合同で、毎年、企業4~5社を回る工場見学を実施しています。北海道班、東海班、九州班など地域別のチームに分かれ、それぞれの地方の大手企業の工場を見学します。この授業では、見学後のレポート提出で1単位が与えられます。修学旅行的なわきあいあいとした雰囲気がありつつも、専門的な説明を受けることができ、とても好評な授業です。
また、2年生のAセメスターと3年生に対しては、単位の履修状況や学生生活等について学生が教員に直接相談することができるコンタクトグループを形成しています。時には、食事を共にしたりしながら、気軽に相談することができます。
教職員と学生の距離感が自然と近くなるのが、化学システム工学科の特徴の一つです。